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2018/06/06
PIANC年次総会及び国際航路会議(於: パナマ)の開催について PIANC年次総会及び国際航路会議(於: パナマ)の開催について
・PIANC(国際航路協会)の年次総会及び国際航路会議(コングレスと称し4年に1回開催するものであり、今回が第34回)が、5/5(年次総会)及び5/7~11(国際航路会議)にパナマ国のパナマシティ市内(RIUプラザパナマホテル)において開催された。 ・本会には、世界各国の会員が参集したが、わが国からは林田博・PIANC副会長(日本部会長)、浅輪宇充・国土交通省大臣官房技術参事官(日本政府主席代表たる港湾局長の代理として)、山本竜太郎・水産庁漁港漁場整備部整備課長、辻英之・神戸市みなと総局長以下、産官学関係者約50名が参加した。
・PIANCのコーデ会長挨拶ののち、幾つかの議題が論じられる中で、次期年次総会となる神戸大会に関しては、浅輪・国土交通省大臣官房技術参事官及び辻・神戸市みなと総局長が挨拶及び紹介を行った。 ・また、若手論文表彰制度である「デパぺ・ウィレムス賞」に応募された18本の論文の中で最優秀賞を受賞した水野剣一氏(五洋建設)への表彰と論文内容についてのプレゼンテーションが行われた(受賞論文名は「 無人船を用いた港湾構造物の検査診断システム」)。 ・年次総会に並行して、各委員会(若手技術者による委員会等)も開催された。
・PIANCのコーデ会長挨拶ののち、キハーノ・パナマ運河庁長官及びジェイムズ米国陸軍次官補(公共工事担当)が基調講演を行い、拡張工事が完成供用したパナマ運河の近況等について説明がなされた。 ・各分野(港湾、浚渫、環境、流通等)毎のテクニカルセッションにおいて、全体として312件のプレゼンテーションがなされる中で、日本からは13件のプレゼンテーションがなされた(具体的には別紙参照)。なお、日本人としては2名(樋口嘉章氏(オリエンタルコンサルタンツ)及び小野憲司氏(阪神国際港湾))がテクニカルセッション議長を務めた。 ・期間中、会場の一隅に企業PRブースが設置され、本邦関連企業(シバタ工業)も含め、各社の製品等についてのPR活動もなされた。 ・閉会式(5/10)においては、環境共生型事業への取組みに対する認証制度である 「ワーキング・ウィズ・ネイチャー」制度への11件の新たな事業認証について報告がなされた。今回認証事業の中には、本邦の下記2件が環境共生型事業として認証された。 〇国交省九州地整局博多港湾空港整備事務所及びみなと総合研究財団 「博多港浚渫土砂を有効活用した海域環境改善への取組み」 〇日建工学 「輪島港防波堤築造工事における環境活性コンクリートの実証実験プロジェクト」
・会議の前後において、パナマ運河の閘門等諸施設への各種エクスカーションが行われた。
・来年の年次総会(AGA)は、2019年6月3日~7日、神戸市において開催予定であ る。 <参考> ・PIANC(国際航路協会)は1885年に設立された国際的な港湾・内陸水路に関する技術問題を議論する国際機関である。国際的に著名な港湾・水路に係る2,000人の技術者、500団体が会員となっている。 ・PIANCの執行委員会を構成する会長1名、副会長4名、常設委員会委員長及び事務局長のうち、アジア・オセアニア地域担当の副会長を林田博氏(元・国土交通省港湾局長)が務めている。 (別紙)本邦港湾漁港関係者によるプレゼンテーション内容
(写真) コーデPIANC会長 林田博・PIANC副会長(日本部会長) 浅輪宇充・国土交通省技術参事官 山本竜太郎・水産庁整備課長
辻英之・神戸市みなと総局長
キハーノ・パナマ運河庁長官 ジェイムズ米国陸軍次官補
神戸大会を紹介する辻・神戸市みなと総局長 デパペ・ウィレムス賞表彰(中央が受賞者である水野氏、左はコーデPIANC会長、右はランデシュタット審査委員長) 国際航路会議開会式
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